エンドウ豆のパスタ

エンドウ豆のパスタ【パスタ・コン・バッチェッリ・ディ・ピゼッリ】

Pasta con baccelli di piselliパスタ・コン・バッチェッリ・ディ・ピゼッリ

えんどう豆のさやも使うパスタです。

日本ではえんどう豆は豆を食べるためのグリーンピース、さやを食べるスナップエンドウ(豆はほぼない)と完全に分かれて売られているケースが多いので、グリーンピースを取り出す作業をしたことがある人は少ないかもしれません。

いずれもとても美味しいので、今回のレシピはそれぞれを使って調理することももちろんできます。

このエンドウ豆のパスタは、エンドウ豆の緑、ピーマンの赤、そしてブッラータの白が映える、トリコロールの色合いを持つプリモです。

ペースト状にえんどう豆のさやを仕上げる為、風味が素晴らしいだけでなく、魅力的な食感と色彩がテーブルに広がります。

少々手間がかかりますが、その価値のある非常に美味しい一皿です。

パスタはフジッリやペンネといったショートパスタがよいと思います。


エンドウ豆のパスタ材料4人分

パスタ320 g
エンドウ豆 1 kg
赤ピーマン 1
ブッラータ 100g(代用:モッツァレラ)
エシャロット 1個(代用:ねぎ)
白ワイン 30g
生クリーム 10g
バジル 6葉
水適量
オリーブオイル適量
塩・黒胡椒 適量

1人分:約502カロリー


エンドウ豆のパスタ調理工程(約45分)

STEP1 さや全体を洗い、エンドウ豆の殻をむき、グリーンピースを取り出して、さやと分けてそれぞれ確保します。

エシャロットの皮をむき、薄いスライスにします。
エンドウ豆のパスタ【パスタ・コン・バッチェッリ・ディ・ピゼッリ】の調理工程1
STEP2 まずさやの調理です。茹でてからペーストにして、皿に敷くように盛り付けます。

まず、えんどう豆をスライスして鍋に少量のオリーブオイルを入れて、加熱してから投下、追ってバジルも加えます。

下塩をして炒め、さやからでてくる水分を使い炒め煮込んでいくイメージです。
エンドウ豆のパスタ【パスタ・コン・バッチェッリ・ディ・ピゼッリ】の調理工程2
STEP3 水分を再吸収したらさやが覆われるように湯を注ぎ、15分煮込みます。

煮込みが完了したら塩味をチェックし、生クリームを加えてブレンダーでペーストにして皿に盛り付けておきます。
エンドウ豆のパスタ【パスタ・コン・バッチェッリ・ディ・ピゼッリ】の調理工程3
STEP4 フライパンにオリーブオイルを少量入れて熱し、エシャロットを投下し、弱火で数分間炒めます。

エンドウ豆(グリーンピース)を加え、数分間焼き色を付けてから、白ワインを加えて約10分間炒めます。

赤ピーマンを洗って乾かしてからオリーブオイルを吹きかけ塩・胡椒を振って240°に予熱したオーブンで20分間焼いておきます。

焼きあがったら種とヘタをとり除き短冊状にカットしておきます。
エンドウ豆のパスタ【パスタ・コン・バッチェッリ・ディ・ピゼッリ】の調理工程4
STEP5 1%の塩を入れた湯を沸かし、パスタを茹でます。

表記時間ちょうど、アルデンテでゆで上げる予定です。

この間に赤ピーマンをグリーンピースのフライパンに投下し、ゆで汁を2杯加えひと煮立ちさせたらベースソースの完成です。

火を止めてパスタが茹で上がるのを待ちます。
エンドウ豆のパスタ【パスタ・コン・バッチェッリ・ディ・ピゼッリ】の調理工程5
STEP6 パスタが茹で上がったら湯をしっかりきり、ベースソースの中に投下して全体に混ぜ合わせます。

胡椒を振りかけて味を調整したら仕上げです。

皿(えんどう豆のペーストが敷かれている)に盛り付けて、ブッラータをかけて完成です。
エンドウ豆のパスタ【パスタ・コン・バッチェッリ・ディ・ピゼッリ】の調理工程6

エンドウ豆のパスタの調理ポイント

えんどう豆のさやをペースト(クリーム状)にする作業、赤ピーマン(パプリカ)を焼く作業、ベースソースを作る作業と位置料理で大きく3工程。

少々手間のかかる調理ではありますが、作業そのものは全て単調で簡単です。

落ち着いて順に進めていけば美味しく仕上がりますよ!


エンドウ豆のパスタを評価する
記事内食材解説・補足
エシャロット[scalogno]度々間違われますが、葉付きらっきょうとは別物です。 cafe_e_immobiliareのThreads 度々登場するエシャロット。僕はお店で頼んでる業者さんについでに買わせてもらっちゃってるのだけど ... [詳細解説へ]
読み方:スカロンニョ
分類:香味野菜
代用品:ニンニク|生姜|
エンドウ豆[pisello]未熟の種子を食用とする場合の呼び方は、グリーンピース。 エンドウ豆は成長する過程でそれぞれの味わいが楽しめるめずらしい食材で、日本においては、新芽を食べる豆苗、豆を食べるグリーンピース、未熟のさやごと ... [詳細解説へ]
読み方:ピゼッロ
分類:豆
代用品:グリーンピース
クリーム[crema]読み方:クレマ
バジル[basilico]読み方:バジリコ
分類:香草
ピーマン[peperone]緑のピーマン、熟すと赤くなると言われており、翻訳でもpeperoneで一致します。翻訳ではピーマンとなりますが、どちらもナス科トウガラシ属ですが、実は品種が違います。 中型種のピーマンに対し、パプリカ ... [詳細解説へ]
読み方:ペペローネ
フジッリ[fusilli]ショートパスタの一種で、くるくるです。 日本では、フジッリ以外にもくるくるパスタやカールマカロニの名称で親しまれています。 フジッリ・ブカーティやロングパスタのフジッリ・ルンギ、類似した外観のロティー ... [詳細解説へ]
読み方:フジッリ
分類:パスタ
代用品:ショートパスタ
ブッラータ[burrata]イタリア原産のフレッシュチーズで水牛または牛の乳を原料とし、モッツァレッラと同様にパスタフィラータ製法(こねて延ばして望ましい形に整える)で作られています。
読み方:ブラータ
代用品:モッツァレラ
ペンネ[penne]ペン先状、筒状のパスタの総称で、中でもペンネ・リガーテ (penne rigate) は表面には細かい溝があり(rigate は、”溝が入った” の意味)、ソースが絡みやすくな ... [詳細解説へ]
読み方:ぺんね
分類:パスタ
代用品:ショートパスタ全般
ワイン[vino]読み方:ビーノ
分類:果実酒

このページのURLをコピーする

Ricetta relativa a "エンドウ豆"

パスタとエンドウ豆

パスタとエンドウ豆

Pasta e piselli(パスタ・エ・ピゼッリ)パスタとえんどう豆と言いますが、日本の言い回しだとグリーンピースのパスタです。 シンプルだけどおいしい最初のコース(プリモ)です。 パスタと食材名のレシピは、食材とパスタを鍋で一緒に煮込んで仕上げ …

人参と玉ねぎのえんどう豆炒め

人参と玉ねぎのえんどう豆炒め

Piselli con carote e cipolle in padella(ピゼーリ・コン・カローテ・エ・チポーレ・イン・パデッラ)色々な料理に合わせて作って楽しめる、彩り豊かな付け合わせ(コントルノ)です。 えんどう豆つまりグリーンピースですが …

エンドウ豆のスペッツァティーノ

エンドウ豆のスペッツァティーノ

Spezzatino con piselli(スペッツァティーノ・コン・ピゼッリ)スペッツァティーノは、イタリア料理の最も特徴的なセコンドの1つです。 香味野菜等でベースを整えて主役となる食材を加えるだけで驚くほど美味しく仕上がるスペッツァティーノ、 …

ライスサラダ

ライスサラダ

Insalata di riso(インサラタ・ディ・リーゾ)ライスサラダ又は冷ご飯[Riso freddo]は誰もが幸せになる美味しい冷たい料理です。今回は、ライスサラダの古典的なレシピを紹介していきます。 ライスサラダは、夏には欠かせないもので、お …

トマトのサヤエンドウ

トマトのサヤエンドウ

Taccole al pomodoro(タッコレ・アル・ポモドーロ)トマトのサヤエンドウは、別名トマトのピアットーニ[Piattoni al pomodoro]でも知られる非常に美味しい付け合わせ(コントルノ)です。 エンドウ豆は、伝統的にロンバルデ …

教皇風フェットゥチーネ

教皇風フェットゥチーネ

Fettuccine alla papalina(フェットゥチーネ・アッラ・パパリーナ)パパリーナ(Papalina)はスカルキャップ、いわゆる司祭の帽子を意味しており、Papaは、ラテン語の教皇を意味する「Pāpa」 言葉でもあり、加えてこのパスタ …

農民風サヤエンドウ

農民風サヤエンドウ

Taccole alla paesana(タッコレ・アッラ・パエザーナ)この農民風サヤエンドウは、鮮やかな緑色とトマトの包み込むような赤い色が特徴で、「シャキシャキ感」が強い典型的な田舎料理です。 玉ネギ、トマト、オリーブオイルで味付けした典型的な春 …

ひよこ豆のスパイシースペッツァティーノ

ひよこ豆のスパイシースペッツァティーノ

Spezzatino di maiale con ceci speziato(スペッツァティーノ・ディ・マイヤーレ・コン・チェーチ・スペッツィアート)スペッツァティーノはイタリア料理の古典料理です。スパイスと唐辛子が加わると我々日本人においてはカレー …

パスタと大豆

パスタと大豆

Pasta e soia(パスタ・エ・ソイヤ)パスタと大豆は久しぶりに僕のレシピ考案です。 大豆は東アジアが原産とされており、日本への流入も非常に早く、縄文時代から存在したと考えられる記載が古事記にあるそうです。 一方で大豆は、20世紀初頭まで東アジ …

野菜のミネストローネ

野菜のミネストローネ

Minestrone di verdure(ミネストローネ・ディ・ヴェルドゥーレ)健康的な一皿を考えると、イタリア人はすぐに野菜のミネストローネが思い浮かぶのだそうです。 ミネストローネとは、具材がある程度のこったスープ(の総称)ミネストラに豆やショ …

コメントする

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

Articolo correlato