豆入り大根のストゥファート

 
豆入り大根のストゥファート【ラヴァネッロ・ストゥファト・コン・ファジョーリ】

Ravanello stufato con fagioliラヴァネッロ・ストゥファト・コン・ファジョーリ

日本の大根を食材に調理するため、レシピは僕の考案です。

イタリアでは大根というとラディッシュになりますが、根(食する部分)が小さいので、大量に根部分を使用するレシピというのが頭に浮かびませんが、もちろん代用可能です。

既にラディッシュと大根のレシピは多数アップしているので今更ですが。

大根の葉は別の料理の主役として使用できるため、確保しておきたいので、通常僕は、葉の分量が多くついている大根を手に入れた場合はあえてその葉を使わないようにします。

豆と大根の葉の炒め物



その為、このレシピではパセリを使用していますが中途半端な量しか大根の葉が付いていない場合は、その葉を使用することをお勧めします。

大根は、地中海~中央アジアの地域が原産という説があるのですが、イタリア語では「日本の大根」[Ravanello giapponese]と表記されます。

一方で野生種が見つかっておらず、原産地は判明していないという説もあります。

かなり似ている風味であり、おそらく原産地にも近かったであろう大根料理がイタリアであまり見られないのは不思議だなと感じるところです。

今回僕のレシピでは、日本の大根を使用している為、豆も大豆を使用しています。しかし、西洋式に調理するならばラディッシュ(西洋大根)とその葉を使って調理という形、豆もボルロッティ豆がよいのではないかなと思います。


豆入り大根のストゥファート材料4人分

大根600g(代用:ラディッシュ)
玉ねぎ1個
ニンニク1本
唐辛子1本
大豆600g(下処理済|準備の仕方|代用:他豆)
イタリアンパセリ適量(代用:大根の葉)
湯適量
オリーブオイル大匙2
塩適量

1人分:約319カロリー


豆入り大根のストゥファート調理工程(約50分)

STEP1 豆は食材欄のリンクにあるように下処理を行っておくか缶詰等調理済みのものをご使用ください。

野菜を洗い、皮を剥き、大根は小さくざく切り、ニンニク、玉ねぎとイタリアンパセリはみじん切りにしておきます。

鍋にオリーブオイルを入れて加熱し、微塵にしたニンニクを投下し、風味がオイルに移ったら、唐辛子、玉ねぎを加え下塩します。
豆入り大根のストゥファート【ラヴァネッロ・ストゥファト・コン・ファジョーリ】の調理工程1
STEP2 玉ねぎから出てくる水分を再吸収させたら大根とイタリアンパセリ(仕上げ用を除く)を加え、全体になじませつつ数分間炒め煮込みます。

豆入り大根のストゥファート【ラヴァネッロ・ストゥファト・コン・ファジョーリ】の調理工程2
STEP3 次に豆を加えて混ぜ合わせます。
豆入り大根のストゥファート【ラヴァネッロ・ストゥファト・コン・ファジョーリ】の調理工程3
STEP4 次に食材を覆うように湯を加え、塩を加えます(この時点では薄味でよい)。

全体に混ぜ合わせて、蓋をして弱火で30分煮込みます。

時々鍋の様子を確認しながらじっくり煮込みましょう。
豆入り大根のストゥファート【ラヴァネッロ・ストゥファト・コン・ファジョーリ】の調理工程4
STEP5 煮込み終わったら、蓋を開け、スープ量が多いようならばそのまま中火で炒め煮込み、ちょうどよいスープ量になるまで炒め煮込み揮発さます。

塩加減を確認したら仕上げです。

皿に盛り付けて、クロスティーニを飾り、エキストラバージンオリーブオイルを少量垂らして完成です。
豆入り大根のストゥファート【ラヴァネッロ・ストゥファト・コン・ファジョーリ】の調理工程5

豆入り大根のストゥファートの調理ポイント

煮込み料理なので一工程ずつ、食材の旨味を引き出すように煮込んでいきます。

非常にシンプルな料理ですが、食材の美味しさをダイレクトに感じられる一品になりますよ!


豆入り大根のストゥファートについてマスターの言及


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記事内食材解説・補足
イタリアンパセリ[prezzemolo]香味野菜として使います。すり潰した葉や細かく刻んだ葉を料理のソースやドレッシングなどに利用したり、茎や葉を煮込み入れたり、そのままちぎってパスタなどの料理に添えられたりします。肉や魚の臭い消し、ビネガ ... [詳細解説へ]
読み方:プレッツェモロ
分類:香草
代用品:バジル|三つ葉|セロリの葉
ストゥファート[stufato]ストゥファートは、煮込み料理(ラグー)の一種で、日本語訳では「シチュー」となります。 イタリア語圏の中でも一つの議題となるらしいのですが、同じシチューを指すスペッツァティーノ[spezzatino]と ... [詳細解説へ]
読み方:ストゥファート
分類:ラグー
ニンニク[aglio]読み方:アーリオ
分類:香味野菜
ボルロッティ豆[fagioli borlotti]うずら豆のこと、乾燥豆から下茹でした場合の重量変化は230%と言われています。 下処理はひよこ豆と同様一晩(8時間程度)水につけておく必要があります。 次に、水をよく切って(ローリエを取り除きます)、 ... [詳細解説へ]
読み方:ファジョーリ・ボルロッティ
分類:豆
ラディッシュ[ravanello]日本ではラディッシュという名で親しまれていますが、地中海地方における大根です。別名を「二十日(はつか)大根」
読み方:ラヴァネッロ
レシピ考案[ho inventato la ricetta]これら料理のレシピを考案したのは僕です。
読み方:ホ・インベンタト・ラ・リチェッタ
唐辛子[peperoncino]読み方:ペペロンチーノ
分類:香辛料
大根[ravanelli]日本におけるラディッシュが大根にあたります。日本の大根は、「Ravanello bianco giapponese」ですが、特に指定しない場合は、互いに代用して大丈夫です。
読み方:ラヴァネーリ
大豆[soia]大豆は、20世紀初頭まで東アジアに限られた食用の作物だった為、通常、イタリア料理のレシピには登場しません。僕のオリジナルレシピ等で使用するケースがあります。 乾燥豆から下茹でした場合の重量変化は230 ... [詳細解説へ]
読み方:ソイヤ
分類:豆類
代用品:ひよこ豆|カネリーニ豆|ボルロッティ豆
玉ねぎ[cipolla]読み方:チポーラ
分類:香味野菜

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