Pici all'aglioneピチ・アッラーリオーネ
アリオーネ入りピチか、大きなニンニクのピチパスタと表記すべきか考えましたが、アリオーネという大きなニンニクの品種をしっかり明記したいと考えたため、「アリーネのピチ」とタイトルにしました。
WEB上の日本語圏情報は非常に少なく、それらはピチ・アリオーネ、ピチ・アル・アリオーネ(誤表記に近い)として記載されていました。
本題です。アリオーネのピチは、トスカーナの伝統、特にトスカーナ州アレッツォ県チヴィテッラ・イン・ヴァル・ディ・キアーナの最初のコース(プリモ)です。
アリオーネの発祥地は、このキアーナ。詳細は後述します。
ピチは、小麦粉と水の混合物で作られるイタリア中部で非常に普及しているパスタです。
ラグーやアヒル肉、パン粉のソースで味付けされることが多く、チェリートマトやリコッタ、またはキノコとクルミのベジタリアンソースなどでも調理されます。
ピチは乾麺が多少普及しているようですが、イタリアにおいても自家製生パスタとして作り調理することが多いようです。
今回の調理に当たってピチをこねて作り、アリオーネソースの調理をしました。このレシピの調理時間はピチ(パスタ)作りの時間は考慮していません。
また、日本においてアリオーネを手にすることはかなり難しいと考えられ、それは難易度の差はあれどイタリアにおいても同様で、アリオーネが手に入らなかった場合は、通常のニンニクで調理されるレシピです。
但し、アリオーネと通常のニンニクは大きさが異なりますので、このレシピではニンニク分量で表記しています。アリオーネを使用す場合は6欠片で調理下さい。
アリオーネについて補足
アリオーネは、古代から知られており、エトルリア人やローマ人はその高い栄養価に着目し、医療への活用、さまざまな病気の治療薬として使用していたそうです。
ヴァル・ディ・キアーナ産のアリオーネは、アレッツォ、シエナ、ペルージャの間の地域で見られるニッチ作物であり、特にその官能特性(味や香り)の点で、高い価値がることは疑いようがないと言われています。
見た目は伝統的なニンニクに非常に似ていますが、その大きさは実に驚くべきもので、実際にはより大きなニンニクであるだけでなく、古典的・典型的な普通のニンニクとは異なる種、違った風味。
通常のニンニクと比べて栄養価が高く、消化が良いとのことです。
アリオーネのピチ材料4人分
1人分:約431カロリー
アリオーネのピチ調理工程(約30分)
フライパンにオリーブオイルを入れて、ガーリックプレスを使い、ニンニクを入れていきます。
ガーリックプレスがない場合は、ニンニクをつぶしてからスライスしてからみじん切りにします。
そしてカットトマトも加えます。
トマトが崩れるまでソースを弱火で20分煮ます。ソースが乾きすぎている場合はお玉2/3程度ずつゆで汁を追加します。
その間にパスタ用に1%の塩を入れた湯を沸かします。
生パスタなのですぐに茹で上がり水面にあがってきたら湯をよくきりフライパンに移します。
乾麺を使用している場合は、表記時間ちょうど、アルデンテでゆであげます。
皿に盛り付けて完成です!
アリオーネのピチの調理ポイント
微塵にしたニンニクを焦がさないように微弱火でじっくりと炒め煮こんでいくことがコツです。
非常に美味しい一皿が出来上がりますよ!
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