Pollo alla diavolaポッロ・アッラ・ディアヴォラ
日本における同名の料理はアレンジの結果なのか、錯誤によるものかは不明ですが別の料理、ジャパニーズイタリアンというべきものに変化しているようです。
この悪魔風鶏肉(ディアボラ風チキン)の発祥地は様々な意見があり特定に至りませんが数百年前からある古い料理であることは確かです。
まず、発祥地の候補として名が挙がるのが、ローマ(ラツィオ州)、エミリア・ロマーニャ州、インプルネータ(トスカーナ州)、ロンバルディア州と様々です。
当初、目についたローマ、エミリア・ロマーナ州(州都はボローニャ)から統一イタリア前の教皇領が発祥かと推測しつつ情報を集めたのですが、インプルネータという情報が目に入り、料理の潔いほどのシンプルさにトスカーナな気もしたというのも事実です。
悪魔というネーミング的にも教皇領だととてもしっくりくる気がしたのですが、そうもいかないのでした。
また、ロンバルディア(州都はミラノ)に関しては、古くからレシピが存在したという情報に加え、雄鶏専門のチェーン店が展開しており現在においても悪魔風鶏肉[Pollo alla diavola]は、非常に人気のメニューとして知られるという情報も発祥地っぽさを感じさせます。
いずれも核となる調理法は今回紹介するレシピの通りです。
正式なレシピはチリと塩を混ぜたオイルを塗って焼くだけ
オプションとしてローズマリーを添えていますが、これはオプションです。他にセージやレモンを添えるという例もありましたが、いずれもオプションであり、悪魔風鶏肉(ディアボラ風チキン)においてはチリ(唐辛子)と塩を混ぜたオイルを鶏肉(一羽)に塗りつけて圧力をかけてじっくり焼くというものです。
カリカリ、ジューシーで香り豊かに仕上がり、特に男性が非常に好んで食べる鶏肉料理なのだそうです。
悪魔風(ディアボラ風)とは唐辛子色と形
この名前は調理の際に塗り付ける唐辛子(チリペッパーとして使用)に由来していることは間違いないそうです。
一つは一羽の鶏肉を開いて焼いていくため、その形が伝統的に伝わる悪魔のイメージの二つの側面を連想させての結果と考えられています。
一つは炎の中にある罪人のイメージ、もう一つは悪魔特有の赤い炎のイメージ、レシピの基本的な材料である赤唐辛子のイメージです。
そしてもちろんその辛さそのもの、悪魔的な辛さによるものだという意見も散見されます。
表面はカリッとして中はジューシー
鶏肉を開いて重しを乗せて圧力をかけてじっくり焼いていくことから表面がカリッとしあがり、そして中はジューシー、そして辛みが刺激となりシンプルでありながら本格的な美味を味わえる一皿です。
悪魔風鶏肉/ディアボラ風チキン材料4人分
オリーブオイル⼤匙8
チリパウダー適量(⽬安:4〜6g程度)
塩適量
ローズマリー(オプション)
1人分:約690カロリー
悪魔風鶏肉/ディアボラ風チキン調理工程(約70分)
必要に応じて⾁に切れ⽬を⼊れ、オリーブオイル、塩、チリパウダーを混ぜたソースを⾁に刷⽑で塗り、鶏⾁の下部を含む表⾯全体を覆うようにします。
鶏⾁をベーキングペーパーで覆い、⽔を⼊れた鶏⾁が隠れるくらいの⼤きさの鍋をその上に置き、平らに伸ばすように圧⼒を掛けながらじっくりとまずは15分⾁を焼いていきます。
焼きあがったら仕上げです。
⽫に盛り付けて鍋内に残るオイルで⾁を多いお好みでローズマリーを添えたら完成です。
(本来は、テーブル上で⼀⽻の鶏⾁を切り分けて提供します)
悪魔風鶏肉/ディアボラ風チキンの調理ポイント
チリ(カイエンペッパー)を混ぜたオイルを塗り、じっくりと⾁そのものに上から圧⼒をかけて焼いていく調理です。
各⾯2度⽬の焼きの際には弱⽕の範囲内で少し強めに切替え表⾯をカリッと仕上げるようにするのが美味しく仕上げるコツです。
⾮常に美味しい⼀品ですよ!
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