豆入りパンコット

豆入りパンコット【パンコット・コン・イ・ファジョーリ】

Pancotto con i fagioliパンコット・コン・イ・ファジョーリ

豆入りパンコットは農民発祥のボリュームたっぷりの料理で、古くなったパンとボルロッティ豆をベースにしたクリーミーでボリュームのあるスープです。

非常にシンプルな方法で調理されるホッとする料理の最初のコース(プリモ)です。

残り物のパンを再利用して濃厚でおいしいスープを作るレシピで、この料理は南部の伝統料理ですが、パンコット(さまざまな名前で知られています)はイタリア全土で作られています。

例えば、トスカーナでは夏によく料理されるパンツァネッラやパッパ・アル・ポモドーロが有名です。

パッパ・アル・ポモドーロ



他の地域でのパンコットは、ムール貝や魚を使用したパンコットやチーズのパンコットもあります。

プーリア州のコムーネ、ヴィーコ・デル・ガルガーノでは野菜を加えたパンコット(ガルガーノのパンコット|Pancotto del Gargano)も伝統料理として有名です。

非常に美味しくてボリュームもある一皿ですよ!


豆入りパンコット材料4人分

固くなったパン280g
ボロッティ豆250g(代用:他豆)
ニンジン1本
セロリ1本
玉ねぎ1/2個
ニンニク1欠片
唐辛子1本
ローズマリー1本
オリーブオイル大匙4
水適量
塩・黒胡椒適量

1人分:約533カロリー


豆入りパンコット調理工程(約130分)

STEP1 使用する豆がボルロッティ、ひよこ豆や大豆等の場合は、前日から水・重曹につける等の準備が必要です(漬け方は記事下食材解説より各豆の頁を参照下さい)。

しかし、調理準備は下記工程になる為、不要です。

また、調理済みの缶入り豆や今回僕が使用した小豆等は流水で洗ってそのまま次の煮込み工程に進めます。
豆入りパンコット【パンコット・コン・イ・ファジョーリ】の調理工程1
STEP2 鍋に、オリーブオイルを多めに注ぎ、ニンニクと唐辛子を加えて中火で炒めます。

その後、各みじん切りにしたセロリ、ニンジン、玉ねぎを加えて頻繁にかき混ぜながら、約10分間よく炒め煮込みます。

そしてローズマリーを加え、豆を注ぎます。
豆入りパンコット【パンコット・コン・イ・ファジョーリ】の調理工程2
STEP3 水(約1.5リットル)を加え、煮込み中は必要に応じて追加します。

沸騰させたら弱火にして蓋をし、約1時間30分煮込んでいきます。

使用される豆の種類にもよりますが、最終的には柔らかくなっている必要があります。

煮込みが完了したらローズマリーの枝を取り除きます。
豆入りパンコット【パンコット・コン・イ・ファジョーリ】の調理工程3
STEP4 豆の煮込みが完了したら、塩・胡椒で味を調えてよく、かき混ぜて火を落として一旦置いておきます。

以降、調理工程は僕のオリジナルです。本来はパンを加えて15分程火にかけてスープ状にして仕上げます

僕はグルテンがドロッとする感触があまり好きではないので以下の調理工程で仕上げています。

次に、硬くなったパンを取り約2-2.5 cm程度の立方体にカットし鍋に加えます。
豆入りパンコット【パンコット・コン・イ・ファジョーリ】の調理工程4
STEP5 蓋をして30分ほどパンを蒸してからホイッパーでパンを崩して仕上げです。
豆入りパンコット【パンコット・コン・イ・ファジョーリ】の調理工程5
STEP6 皿に盛り付けて、胡椒、バジル等の香草を散らして、オリーブオイルを少し添えて完成です。
豆入りパンコット【パンコット・コン・イ・ファジョーリ】の調理工程6

豆入りパンコットの調理ポイント

豆の煮込み汁を使用して仕上げていきますが、その豆の煮汁が多すぎる場合は、少し除して調整下さい。

使用するパンの乾き具合によりますが、スープが豆を覆い、1cm弱位のスープ量で充分だと思います。


豆入りパンコットについてマスターの言及

記事内食材解説・補足
セロリ[sedano]読み方:セーダノ
分類:香味野菜
ニンジン[carota]読み方:カロータ
分類:香味野菜
パン[pane]読み方:パーネ
ひよこ豆[ceci]乾燥ひよこ豆の準備の仕方 まず、調理の前日から(最低8時間、1~2回水を替える)ひよこ豆を一晩水につけておきます。 一つまみの塩、重曹、ローリエの葉を一枚いれておくとさらに美味しくなります。 次に、水 ... [詳細解説へ]
読み方:チェーチ
ボルロッティ豆[fagioli borlotti]うずら豆のこと、下処理はひよこ豆と同様一晩(8時間程度)水につけておく必要があります。 次に、水をよく切って(ローリエを取り除きます)、オリーブオイルを熱し、ニンニク(軽くつぶす)の風味をオイルに移し ... [詳細解説へ]
読み方:ファジョーリ・ボルロッティ
分類:豆
ローズマリー[rosmarino]強い香りが特徴のハーブ。羊肉、豚肉、イワシやサバなどクセの強い素材の臭み消しに役立つ一方、素材の風味づけにも使います。トマト、ニンニクなどとも相性が良いです。
読み方:ロズマリーノ
分類:香草
代用品:タイム|バジル|オレガノ|セージ|ローリエ
唐辛子[peperoncino]読み方:ペペロンチーノ
分類:香辛料
大豆[soia]大豆は、20世紀初頭まで東アジアに限られた食用の作物だった為、通常、イタリア料理のレシピには登場しません。僕のオリジナルレシピ等で使用するケースがあります。 大豆の戻し方 まず水につけて8時間以上置い ... [詳細解説へ]
読み方:ソイヤ
分類:豆類
代用品:ひよこ豆|カネリーニ豆|ボルロッティ豆
小豆[fagioli azuki]読み方:ファジョーリ・アズキ
分類:豆
代用品:黒豆
玉ねぎ[cipolla]読み方:チポーラ
分類:香味野菜
胡椒[pepe]読み方:ペペ
分類:香辛料

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