元帥のパスタ

元帥のパスタ【パスタ・デル・マレスシャッロ】

Pasta del marescialloパスタ・デル・マレスシャッロ

トマトとクリームを合わせるこの料理をイタリア人はパスタ・デル・マレスシャッロ(元帥のパスタという意味)と呼びます。

トマトソースにクリームを加えるのが流行していた80年代に定着したレシピで、それ以前は、イタリア人はトマトソースのパスタにクリームを加えることはほとんどなかったそうです。

トマトソースはもともと南、乳製品ベースの調味料を使ったパスタソースは北部、イタリアは郷土愛が強いことにも起因しているのでしょうが、郷土の料理以外を口にすることに非常に消極的な方が多いそうです。

元帥のパスタの名称は、一説によるとある保安官(ただし、どの警察に所属していたのかは不明)がレストランや居酒屋に熱心に通い、常にこの料理を要求ていた為、こう呼ばれるようになったという説です。

しかし、そのレストランどこにあったのかさえ不明であり、都市伝説レベルの話です。

この料理は、多くの場合、ペンネ・リガーテが使用されますが、どのパスタとも合わせやすいので好みに応じて選択してください。

ソースをたっぷりと味わえるような感覚なので僕はフェトゥチーネ等の平麵で合わせたくなります。


元帥のパスタ材料2人分

パスタ 160g
トマト又はピューレ200g(トマトソース代用可)
生クリーム75ml
(赤)玉ねぎ 1/2個
パンチェッタ40g(代用:ベーコン)
バジル適量(代用:他香草)
オリーブオイル 大匙1
塩適量

1人分:約568カロリー


元帥のパスタ調理工程(約18分)

STEP1 玉ねぎをきれいにし、細かくスライス、パンチェッタを角切りにします。

フライパンにオリーブオイルを注ぎ、玉ねぎ、パンチェッタを入れて強火で約3分ほど焼き色が付くまで焼きます。

トマトの果肉又はピューレを加え、塩で味付けをしてソースを混ぜて中火で15分間調理します。

トマトソースを使う場合は、なじませるだけでOKです。
元帥のパスタ【パスタ・デル・マレスシャッロ】の調理工程1
STEP2 トマトを加熱して煮詰めている間に、1%の塩を加えた湯を沸かし、パスタを茹でます。

ペンネ等固いパスタを使用する場合は表記時間ちょうど、それ以外のパスタは表記時間より2分ほど早くゆで上げる予定です。

フライパンのトマトが煮詰まったら生クリームを加え、混ぜ合わせます。
元帥のパスタ【パスタ・デル・マレスシャッロ】の調理工程2
STEP3 パスタが茹で上がったら、ソースの入った鍋に直接湯切りします。

ソースをパスタにあえ煮込み(リゾッターレ)パスタにソースを全て閉じ込めたらバジルをちぎって投下して軽く混ぜ合わせて仕上げです。

皿に盛りつけて完成です。
元帥のパスタ【パスタ・デル・マレスシャッロ】の調理工程3

元帥のパスタの調理ポイント

トマトソースにパンチェッタとクリームが加わり、食べ応えがぐっとあがるレシピです。

調理工程は具材を炒めて、ソースをリゾッターレするだけの非常に簡単調理です。

トマトソースがあれば時短料理になるので助かりますよ!


元帥のパスタについてマスターの言及


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記事内食材解説・補足
クリーム[crema]読み方:クレマ
トマト[pomodoro]イタリア料理で非常によく使われる食材。大航海時代後にイタリアにも持ち込まれたが当初は観賞用。18世紀初頭より料理に使われるようになった比較的新しい食材です。 トマト、チェリートマト(ミニトマト)として ... [詳細解説へ]
読み方:ポモドーロ
バジル[basilico]読み方:バジリコ
分類:香草
パンチェッタ[pancetta]本来は豚のバラ肉のこと。料理に使う塩漬けした豚バラ肉も同様にパンチェッタと呼ばれ、俗に生ベーコンとも呼ばれます。 部位がバラ肉に限定されている他、ベーコンとの大きな違いは燻製しないこと、それに塩味は逆 ... [詳細解説へ]
読み方:パンチェッタ
分類:豚肉
代用品:ベーコン
フェットゥチーネ[fettuccine]「小さなリボン」という意味の幅広のロングパスタ。同じ平打ち麺のタリアテッレと良く似ているが、タリアテッレは幅5mm程度となり、フェットゥチーネは幅7.5mm前後のためやや幅広い。 フェットゥチーネは牛 ... [詳細解説へ]
読み方:フェットゥチーネ
分類:パスタ
代用品:タリアテッレ|パッパルデッレ
ペンネ[penne]ペン先状、筒状のパスタの総称で、中でもペンネ・リガーテ (penne rigate) は表面には細かい溝があり(rigate は、”溝が入った” の意味)、ソースが絡みやすくな ... [詳細解説へ]
読み方:ぺんね
分類:パスタ
代用品:ショートパスタ全般
玉ねぎ[cipolla]読み方:チポーラ
分類:香味野菜

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