Pasta alla Normaパスタ・アッラ・ノルマ
パスタ・アッラ・ノルマは、シチリア島東部、カターニアの伝統的なパスタ料理で、現地では単純に「ナスのパスタ(Pasta con le melanzane)」とも呼ばれています。
有名な作曲家ヴィンチェンツォ・ベッリーニの最も美しいオペラ作品「ノルマ」のことで、彼のレセプションの振る舞い料理として、シチリア出身のシェフと考案した料理だとされています。
この料理のシンボルは茄子とシチリア産の羊のリコッタチーズ。リコッタチーズをたっぷりとすりおろして皿に直接加えなければ、パスタ・アッラ・ノルマとは言えないとまで言われています。
ただ、日本では羊のリコッタは見かけることがないですし、市販のリコッタもクリーム状に仕上がっている(クリームを添加している)ものがほとんどだと思いますので、すりおろすというよりは混ぜ合わせるという使い方になると思います。
リコッタが手に入らないということもあり、通常僕はフレッシュチーズ(カッサータのページにて作り方解説)を作った際にこの料理を作ります。
シチリアの茄子の調理は油で揚げることが特徴です。炒めるのと風味が異なることもなのですが、シチリアの貧しさの歴史がそうさせたのかもしれませんね(この部分は確認が取れず)!
通常の茄子のパスタ(パスタ・アッラ・メランザーネ)と食べ比べもよいと思います。
現地ではリガトーニで作られることが多いですが、ペンネやスパゲッティでも美味しく召し上がれますよ。
尚、今回このページをまとめる為に調べ、僕も初めて知ったのですがリコッタではなくパルミジャーノを使用したオーブン焼きパスタ[al forno]スタイルで仕上げるシチリア風パスタ(Pasta alla siciliana/パスタ・アッラ・シチリアーナ)が存在します。
少々秘密があるのですが、上記料理も非常に美味しく、確かにシチリアの風味を感じられますし、手に入りにくいリコッタがない場合にはお勧めです。
トマトソースの作り方はポモドーロのページをご参照下さい。
調理時間の表記はトマトソースの調理時間を抜いています。
フレッシュトマトからのソース調理
- フレッシュトマト750gをざく切りにしてオリーブオイル(大匙4程度)、ニンニク(軽くつぶす)とバジル1/2枝程度を加えて、30分煮込んでから裏ごしします(トマトピューレの完成)。
- トマトピューレをまた鍋に戻して軽くつぶしたニンニクと1/2枝程度のバジルを加えて40分煮込んでノルマ用トマトソースの完成です。
上記工程をたどることなく、事前に調理しているトマトソース(作り方)を使用しているため、ニンニクとバジルを加えて軽く煮込み調理を進めています。
パスタはリガトーニが使用させるのが一般的です。セダニーニも美味しいですよ!
シチリア風ナスのパスタ/ノルマ風パスタ材料3人分
ナス 500g
トマトソース300g(作り方|代用:トマトピューレ400g)
羊のリコッタ75g(代用:普通のリコッタ)
玉ねぎ1/4個(パルミジャーノを使用する場合)
ニンニク2欠片
バジル1束
塩適量
種子油適量(揚げ油)
1人分:約755カロリー
シチリア風ナスのパスタ/ノルマ風パスタ調理工程(約60分)
キッチンペーパーで軽くたたいて水気を拭き取ります。
挙がった茄子はキッチンペーパーの上に置きよく油をきっておきます。
このトマトソースににニンニクとバジルを加え、5分ほど煮込み、風味を移してから、ナスを揚げていた種子油を大匙1杯加えます。
全体になじませたらニンニクとバジルを取り除き、ベースソースの完成です。
パスタが茹で上がるまで火を止めてまちます。
表記時間ちょうどで茹で上げ、トマトソースに加えあえ煮込んでいきます(リゾッターレ)。
パスタにソースを全て閉じ込めたら仕上げです。
シチリア風ナスのパスタ/ノルマ風パスタの調理ポイント
パスタ・アッラ・ノルマはかなり緩い感じのソースの仕上げで揚げ茄子と羊のリコッタのコラボレーションを楽しむ料理です。
揚げ茄子でもあるので非常にボリューミーで美味しい一皿ですよ!
シチリア風ナスのパスタ/ノルマ風パスタについてマスターの言及
シチリア風ナスのパスタ/ノルマ風パスタについてFollowerさんのお声
【作ってみた】イタリアン基本の【トマトソース】作り方・レシピ | 実際に作って詳しく紹介!(写真つき) ストックしておくと便利!トマト缶とバジルで自家製トマトソース。Threadsで話題のマスターがプライベートでも作っているというレシピを伝授してくれました。レシピ:さいたま市岩槻区「Café e immo |
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投稿者: @fukufoods/Threadsで見る
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