Pasta al pestoパスタ・アル・ペスト
日本では「ジェノベーゼ」の名称で知られるバジルソースのパスタです。実はこれ、勘違いから広まった名称と思われます。
イタリアにはジェノヴァ風のパスタ、パスタ・アラ・ジェノベーゼがありますが、これは全くの別物(肉と玉ねぎのラグーソースの為、茶色です|Sugo alla Genovese:ジェノバ風ソースの意)。
香草(指定がなければバジル)等にチーズやナッツ類等をすり潰して混ぜて作るソースをペストと言います。
Pesto alla genovese(ペスト・アッラ・ジェノヴェーゼ)は、ジェノヴァのバジルを使ったペストのこと。
バジルのペスト(Pesto di basilico)に使用されるバジルがジェノバ産(だった場合:他色々と条件を満たしている)は、ペスト・(アッラ・)ジェノベーゼ(ジェノバ風ペスト)。バジルの産地だけみてもジェノバである可能性は日本においては限りなく低いと思います。
また、ペスト・ジェノベーゼは原産地名称保護制度(DOP)により保護されているものなので、バジルのペストソース(パスタ)をなんでもかんでもジェノベーゼと表記するのは非常に問題があるはずです。
加えて補足、ペースト状ではありますが、この「PESTO」は英語の言うところの”ペースト”のことではなく、“ペスト”という一般名称です。
そろそろ本題です(笑)
イタリア料理の伝統的なレシピの中で、ペストを添えたリングイネは間違いなく最も愛されているレシピの 1 つ、イタリア語圏でも人気パスタソースのTOP10には入るパスタです。
現地ではトロフィエとリングイネで作られることが多く、スパゲッティもとても美味しく頂けます。
ペストソースのパスタ材料4人分
バジル 35g
松の実 15g(代用:他ナッツ類)
ニンニク 1欠片
パルミジャーノ30g
ペコリーノ10g
オリーブオイル(EVO)35g
塩適量
1人分:約432カロリー
ペストソースのパスタ調理工程(約25分)

クリームができたらエキストラバージンオリーブオイルを加えて混ぜます。
ペストソースの出来上がりです。

リングイネ・アル・ペストはゆで上げたパスタはソースと絡めるだけです。その為、塩加減をチェックして混ぜて仕上げます。


ペストソースのパスタの調理ポイント
バジルだけをすりおろし、オイルを混ぜて保管しておくとかなりの期間保管できます。
僕は、調理の際に少し贅沢にフレッシュなバジルをそのままちぎって加えるのが好きです。
基本、チーズ系はゆであげてから和えるだけになりますよ。しっかりとゆで切りして塩加減をチェックして仕上げましょう。
尚、ペスト・ジェノベーゼ(DOP )の食材は下記の通り。
ジェノバ バジルDOP
リグーリア州 DOP エクストラバージンオリーブオイル
パルミジャーノ・レッジャーノ DOP (ストラヴェッキオ)
ペコリーノ DOP(フィオーレ・サルド)
松の実
ニンニク (ヴェサリコ産)
粗塩 (海)
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