豆の卵炒め

 
豆の卵炒め【ファジョリ・イン・パデッラ・コン・ウォヴァ】

Fagioli in padella con uovaファジョリ・イン・パデッラ・コン・ウォヴァ

非常に早く準備でき、非常に経済的な伝統的な農民のレシピです。

以前紹介した煉獄のたまごのようなビジュアル感がありつつ、トマト入り卵のバリエーションといえる二番目のコース(セコンド)です。

トマト入り卵



簡単に入手できる少ない材料を使って最後の瞬間に準備できる、濃厚で非常に食が進む品です。

おいしいパンや、ブルスケッタ、古くなったパンでクロスティーニ(クルトン)を絶対に添えてテーブルに並べるべき品です。

豆と卵が良質なタンパク質を豊富に摂取させてくれて、健康的で非常に満足度の高いセコンドです。

素朴でありながらあまりの美味しさに手が止まらなくなるでしょう。


豆の卵炒め材料2人分

調理済み大豆200g(準備方法|代用:ボルロッティ豆カネリーニ豆等)
玉ねぎ1/2個
全卵2個
トマトピューレ150g(代用:フレッシュトマト大1個)
チリペッパー適量
イタリアンパセリ適量
オリーブオイル大匙1
塩適量

1人分:約323カロリー


豆の卵炒め調理工程(約25分)

STEP1 食材一覧のリンクより豆の準備方法を確認頂き、準備をしておくか又は缶詰、真空パックの豆を準備します。

鍋にオリーブオイルを入れて熱し、スライスした玉ねぎを加えてシダ塩し、炒めていきます。

食材からでてくる水分を利用して煮込むように炒め、水分を再吸収させます。
豆の卵炒め【ファジョリ・イン・パデッラ・コン・ウォヴァ】の調理工程1
STEP2 トマトピューレ又は一口大にカットしたフレッシュトマト、塩、豆、みじん切りにしたイタリアンパセリ(仕上げ用を除く)を加えて煮込んでいきます。

蓋をして弱火で10分ほど煮こんでいきます。

たまに確認し全体に混ぜ合わせて乾きすぎないように気を配ります。
豆の卵炒め【ファジョリ・イン・パデッラ・コン・ウォヴァ】の調理工程2
STEP3 煮込みが完了したら蓋を開けて、鍋内のスープを全て具材に吸収させて閉じ込めていきます。

塩味を確認し、卵を加えて少しの間、蓋をして卵を固めたら仕上げです。

鍋をそのまま食卓に出すか、又は皿に盛り付けてエキストラバージンオリーブオイルを少量たらし、パセリを散らして完成です。
豆の卵炒め【ファジョリ・イン・パデッラ・コン・ウォヴァ】の調理工程3

豆の卵炒めの調理ポイント

in padellaは炒めるとか、鍋、揚げるといった翻訳がされますが、僕の感覚では炒め煮込むという表現がしっくりきます。

食材の旨味を引き出して炒めつつ、食材のエキスで煮込みながら調理を進めていくと本当に美味しい品ができあがります。

この品もまさに絶品と言いたくなる美味しさに仕上がりますよ!


豆の卵炒めについてマスターの言及


豆の卵炒めを評価する
記事内食材解説・補足
イタリアンパセリ[prezzemolo]香味野菜として使います。すり潰した葉や細かく刻んだ葉を料理のソースやドレッシングなどに利用したり、茎や葉を煮込み入れたり、そのままちぎってパスタなどの料理に添えられたりします。肉や魚の臭い消し、ビネガ ... [詳細解説へ]
読み方:プレッツェモロ
分類:香草
代用品:バジル|三つ葉|セロリの葉
カネリーニ豆[fagioli cannellini]所謂白インゲン豆です。乾燥豆から下茹でした場合の重量変化は220%と言われています。 カネリーニ豆の準備の仕方 まず、調理の前日から(最低8時間、1~2回水を替える)一晩水につけておきます。 オリーブ ... [詳細解説へ]
読み方:ファジョーリ・カネリーニ
代用品:黒豆・いんげん豆
トマト[pomodoro]イタリア料理で非常によく使われる食材。大航海時代後にイタリアにも持ち込まれたが当初は観賞用。18世紀初頭より料理に使われるようになった比較的新しい食材です。 トマト、チェリートマト(ミニトマト)として ... [詳細解説へ]
読み方:ポモドーロ
ボルロッティ豆[fagioli borlotti]うずら豆のこと、乾燥豆から下茹でした場合の重量変化は230%と言われています。 下処理はひよこ豆と同様一晩(8時間程度)水につけておく必要があります。 次に、水をよく切って(ローリエを取り除きます)、 ... [詳細解説へ]
読み方:ファジョーリ・ボルロッティ
分類:豆
全卵[uovo intero]読み方:ウォヴォ・インテーロ
唐辛子[peperoncino]読み方:ペペロンチーノ
分類:香辛料
大豆[soia]大豆は、20世紀初頭まで東アジアに限られた食用の作物だった為、通常、イタリア料理のレシピには登場しません。僕のオリジナルレシピ等で使用するケースがあります。 乾燥豆から下茹でした場合の重量変化は230 ... [詳細解説へ]
読み方:ソイヤ
分類:豆類
代用品:ひよこ豆|カネリーニ豆|ボルロッティ豆
玉ねぎ[cipolla]読み方:チポーラ
分類:香味野菜

このページのURLをコピーする

Ricetta relativa a "卵"

トマト入り卵

Uova al pomodoro(ウォヴァ・アル・ポモドーロ)卵のトマトだけで、美味しいメイン料理(セコンド)が作れ、誰もが大好きな皿です。 各家庭には独自のバージョンがあり、僕はフレッシュトマトを使用することを好みますが、トマトピューレ、玉ねぎ、パ …

チーズと卵のペンネッテ/アブルッツォ州のレシピ

Pennette cacio e uova[ricetta Abruzzo](ペンネッテ・カーチョ・エ・ウォヴァ)アブルッツォ州のチーズと卵のパスタ[Pasta cacio e uova]です。 ペンネ(又はペンネッテ)・リガーテが使用されることが多 …

卵とチーズのスパゲッティ

Spaghetti con uovo e formaggio(スパゲッティ・コン・ウォヴァ・エ・フォルマッジョ)卵とチーズのパスタですが、カルボナーラ(炭焼き職人風)ではなく、使用するチーズも仕上げ方も異なります。 また、ポヴェレッラ(貧乏人のパスタ …

ポルペッテ入りサラダ

Polpette in insalata(ポルペッテ・イン・サラタ)夏の暑さが堪えても食べやすく、一口食べたら食欲が回復する、新鮮で栄養豊かな一品料理(ピアット・ウニコ)をご用意しています。 ポルペッテ入りサラダは、サラダの軽さとひよこ豆のポルペッテ …

ライスサラダ

Insalata di riso(インサラタ・ディ・リーゾ)ライスサラダ又は冷ご飯[Riso freddo]は誰もが幸せになる美味しい冷たい料理です。今回は、ライスサラダの古典的なレシピを紹介していきます。 ライスサラダは、夏には欠かせないもので、お …

カルパッチョ/牛肉のカルパッチョ

Carpaccio(カルパッチョ)元祖カルパッチョである、チプリアーニ風カルパッチョ[Carpaccio alla Cipriani]を紹介いたします。 日本においてカルパッチョは魚貝をつかった料理として提供されますが、本来カルパッチョは牛肉をつかっ …

ラガネとひよこ豆

Lagane e ceci(ラガネ・エ・チェーチ)ラガネは、古代ローマ人のパスタで、ラザニアの祖先と言われているパスタです。 但し、当初のラガネ、原型と考えられているラガネム[lagănum]は現在の者とは少々異なっていたようです。 紀元前1世紀頃の …

ブロッコリーとじゃがいものポルペッテ

Polpette di broccoli e patate(ポルペッテ・ディ・ブロッコリ・エ・パタテ)ブロッコリーとじゃがいものポルペッテは、フィンガーフードの前菜(アンティパスト)としてもベジタリアンの2番目のコース(セコンド)として提供できる品で …

セロリのポルペッテ

Polpette di sedano(ポルペッテ・ディ・セダノ)イタリア料理ではニンジン、セロリ、タマネギを非常によく使い、この香味野菜らは主にソテーして様々な料理で使用します。 この三種類の野菜は、ある種特別の素材といえ不可欠です。 ポルペッテは日 …

豆のフリッタータ

Frittata di fagioli(フリッタータ・ディ・ファジョーリ)豆のフリッタータは、経済的で簡単に準備できる2番目のコース(セコンド)で、家族での食事の際に最適です。 フリッタータは、いわゆるイタリアのオムレツですが、様々な具材を使用した多 …

コメントする

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

Articolo correlato