娼婦風スパゲッティ
イタリア料理の中でも、その独特な名前と豊かな味わいで世界中の人々を魅了する娼婦風スパゲッティ。
トマト、オリーブ、ケーパー、アンチョビ、ニンニクといったシンプルな食材を巧みに組み合わせたこの一皿は、イタリア南部のナポリ発祥の伝統的なパスタ料理です。
Headline
- 1 多彩な魅力であなたの食卓に彩りを
- 2 ジョジョの奇妙な冒険に登場する娼婦風スパゲッティ
- 3 イッポリト・カヴァルカンティとアンチョビソース
- 4 プッタネスカの名称の登場
- 5 プッタネスカの発祥に関する諸説
- 6 まとめ
多彩な魅力であなたの食卓に彩りを
忙しい毎日を過ごす方でも、短時間で本格的なイタリアンを楽しめるのがこの料理の魅力です。
シンプルな材料と調理法で、家族や友人との食事にもぴったり。
料理初心者の方でも安心して挑戦できるレシピでありながら、その深い味わいはプロの料理人にも負けません。
美容と健康を意識する方にとっても、この料理は理想的です。
トマトのリコピンやオリーブオイルのオレイン酸、アンチョビの良質なタンパク質など、体に嬉しい栄養素がたっぷり。
新しい味わいを求める方や食文化に興味のある方にも、イタリアの歴史と伝統を感じられるこの一皿はおすすめです。
ジョジョの奇妙な冒険に登場する娼婦風スパゲッティ
日本の人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第4部「イタリア料理を食べに行こう」に登場するシェフ、トニオ・トラサルディーが振る舞う「娼婦風スパゲッティ」は、この料理をモデルにしています。
物語の中で、その驚くべき美味しさが描かれ、読者の心を掴みました。
作品を通じて、この料理に興味を持った方も多いのではないでしょうか。
イッポリト・カヴァルカンティとアンチョビソース
19世紀のイタリアの貴族であり料理研究家でもあるイッポリト・カヴァルカンティは、著書『Cucina teorico-pratica(理論と実践の料理)』の中で、現代のプッタネスカに非常によく似たソースを紹介しています。
彼はこのソースを「アリーチ・サルセ(alici salse)」と名付け、ナポリの人気料理として紹介しました。これは、娼婦風スパゲッティの起源がナポリにあることを示す貴重な資料となっています。
プッタネスカの名称の登場
現代のプッタネスカの名前で最初にこの料理が紹介されたのは1961年のイタリアの小説と言われており、ラファエレ・ラ・カプリア小説「致命傷」の登場人物の一人セリフです。
また、イスキア島に住む建築家サンドロ・ペッティが、オーナーであるレストランRancio Felloneで自ら作り出したとインタビューに答えているという話もあります。
イタリアを代表するパスタの一つですから、色々の方が主張したいのでしょうね。
プッタネスカの発祥に関する諸説
この料理の名前や起源については、いくつかの興味深い説があります。
- 娼館で提供された説
ナポリの娼館(スペイン地区)で働く女性たちが、短時間で作れるこの料理をお客様に提供していたため、その名前が付いたという説。
食生活が乱れている娼婦建の家でもアンチョビ、ケッパー、オリーブは置いてあるからせめて栄養を取るようにとこのソースが作られたという説。
娼館で精力を使い果たした客や娼婦に食べさせたとする説。 - 遅い時間でも提供できる説
夜遅くまで営業するレストランが、深夜に訪れる客のために手早く作れるこの料理を提供し、「夜の料理」としてその名が広まったという説。
ナポリのシェフが手持ちのわずかな食材を使って即興で売春婦の為に作ったという説。 - 「あり合わせ」の食材から生まれた説
イタリア語の俗語で「ごちゃ混ぜ」や「あり合わせ」を意味する「puttanata」から派生し、家庭にある食材で手軽に作れることから名付けられたという説。 - 色鮮やかな見た目からの説
料理の鮮やかな色合いや刺激的な味が、娼婦たちの派手な衣装や性格を連想させるため、その名が付いたという説。
…etc
プッタネスカの発祥は、このように諸説ありますが、どれも確実ではありません。
しかし、これらの説はいずれも、この料理が人々の生活や文化、歴史と深く結びついていることを物語っています。
まとめ
娼婦風スパゲッティは、その独特な名前と奥深い味わいで、多くの人々に愛されてきました。
忙しい方から料理初心者、美容と健康を意識する方、新しい味覚を求める方、そして健康を大切にするシニア世代まで、幅広い層に訴求する一品です。
アンチョビ、オリーブ、トマト、塩漬けケッパーで作られたソースのパスタで、辛味は胡椒又は唐辛子とする二種類のバージョンがあります。
主役級の素材をいくつも組み合わせると大抵味が落ちてしまいますが、二つ名付きは別です。
その組み合わせを皆が旨いと感じたから二つ名が付いたのだろうし、別格の美味しさだと思います。
娼婦風スパゲッティ材料2人分
トマト200g(代用:チェリートマト、トマトソース150g)
種抜きブラックオリーブ30g
アンチョビ1尾
ニンニク1欠片
塩漬けケッパー10g
イタリアンパセリ2束
塩適量
唐辛子の場合
オリーブオイル大匙2
唐辛子1本
胡椒の場合
バター 10g
オリーブオイル大匙1
胡椒適量
1人分:約516カロリー
娼婦風スパゲッティ調理工程(約15分)
表記時間より2分早く上げる予定です。
塩漬けケッパーの塩を流水でよく流して刻んでおきます。他アンチョビ、黒オリーブ等食材を微塵切りにしておきます。
チェリートマトはそのまま、普通のトマトを使用する場合は、湯剥きするとおさまりがよく、乱切りでOKです。
アンチョビが最初、加熱して溶かしつつ、ケッパー、オリーブを入れて軽く加熱してからカットしたトマトとイタリアンパセリを投下します。
加熱してトマトが柔らかくつぶれる感じに火が通ったらゆで汁を軽くお玉1杯程度追加してひと煮立ちさせたら火を止めてパスタが茹で上がるのをまちます。
注意点としてケッパーとアンチョビが入っているのでもし、塩味が強くなりすぎている場合は、ゆで汁を減らし、普通の湯を加えるようにして調整下さい。
パスタをあえ煮込んでいき、ソースを全てパスタに閉じ込めたら仕上げです。
皿に盛り付けてイタリアンパセリを散らしたら完成です。
娼婦風スパゲッティの調理ポイント
塩気の多い食材を使うため、特にケッパーはしっかりと流水で塩気を流した後に調理に使ってください。
また、調理工程でも記載しましたが、塩気が多くなりすぎてしまった場合は、パスタとベースソースを合わせる際のゆで汁を普通の湯を加えて調整下さい。
この塩気だけ注意すれば非常に簡単な調理でとても美味しくしあがりますよ!
具材の分量バランスはお好みで変化させてもOKです!
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