Rape alla trentinaラベ・アッラ・トレンティーナ
トレンティーノ風カブは、トレンティーノの住民が誇る典型的なコントルノ(付け合わせ)であり、前菜(アンティパスト)です。
ベーコンが入っているのにこのトレンティーノ風カブは、前菜として振る舞われます。
これも多くの典型的なレシピと同様に、農民の伝統にその起源があり、トレンティーノ風カブは白カブで調理しないといけません。
しかし、聖護院かぶと同じくらい大きな赤カブが150円という異様な安さで売っているのを見て気づいたら購入していたため、このレシピを使って調理したことがあります。
聖護かぶ並みの大きさの赤かぶ
トレンティーノ風カブの調理は、イタリア料理でよく使用されるカブの葉(Cime di rapa)を使用してはならず、赤カブも本来はだめで、白カブで調理します。そして、ベーコンはラードで代用することができます。
カブは我が国の料理に広く使われており、果肉は全体的に甘味があるので、ベーコンなどの旨味のある食材とよく合うと想像できると思いますが、イタリアでは、「カブ頭!(ばか者)」「カブほどの価値もない!(くだらないやつだ)」という表現があるように、カブは料理にほとんど使えないと言われてきた歴史があるのです。
その為、この白カブの果肉を食するトレンティーノ風は、イタリアにおいては異種であり、伝統の郷土料理として知られています。
尚、トレンティーノというのは、トレントを州都としたトレンティーノ=アルト・アディジェ州のことです。トレントというと聞いたことあると感じる人も多いかもしれませんね!
トレンティーノ風カブ材料4人分
ベーコン 100g(代用:ラード)
砂糖小匙1
オリーブオイル大匙2
塩・胡椒適量
1人分:約137カロリー
トレンティーノ風カブ調理工程(約55分)
フライパンでオリーブオイルを熱し、立方体にカットしたベーコンを入れ、ほんのりきつね色になったら、角切りにしたカブ、下塩を加えて炒めます。
砂糖小さじ1杯を加え、蓋をして弱火で約40分(全行程合わせて)煮ます。
煮こみ終わったら塩味をチェックし、胡椒を加えて仕上げです。
皿に盛り付けて、お好みでイタリアンパセリ等を散らして完成です。
トレンティーノ風カブの調理ポイント
参考レシピをいくつか見てみると水を加えて調理というレシピが多いのですが、下塩をして炒めていくと明らかに水は不要だろうと思われる十分すぎる水分がでてくるので、工程から省きました。
炒めるだけ、非常に簡単に美味しくできますよ!
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