テスタローリ

テスタローリ【テスタローリ】

Testaroliテスタローリ

テスタローリは、エトルリア文化を起源とする世界最古のパスタと言われるルニジャーナ地方の郷土料理です。

ルニジャーナ地方(Lunigiana)は、トスカーナ州上部、リグーリア州、エミリアロマーニャ州の一部を含む地域です。

この地は、紀元前(BC)8,9世紀頃~1世紀頃まで存在したエトルリア文明のあった地域ですが、エトルリア人に関してはわかっていないことが多いと言われています。

最終的にはローマに吸収され、その文明の一端がこうした料理においても見受けられます。

最も古いパスタの形の 1 つであるこのテスタローリは、薄力小麦粉と水、塩で作るクレープのようなパスタです。

今回は、我々でも作れる現代の調理法にて作っていきます。

寸法は直径40~50cm位まで、厚さは3~5mmほどに焼き上げます。焼き上げたら、テスタローロを一辺約5cmのひし形に切り、沸騰したお湯に浸した後、バジルのペストで味付けします。

モチっとした食感は非常に多くの人を魅了する絶品といえる風味、非常に美味しい一皿ですよ!

テスタローリについて補足情報
バジルペストで調理されるのが、伝統のという説が有力ですが(地域的にリグーリアでもあるので理解が及びます)、昔は異なる草を使っていたという説も目にできます。

テスタローリの生産に最も関係のある町は、ポントレーモリ(Pontremoli))、カスタニェトリ(Castagnetoli)、フォズディノーヴォ(Fosdinovo)です。

ポントレーモリでは、テスタローリは依然としてストーブで調理され、乾燥したブナの木で強火で加熱して調理するするため、水蒸気が発生に完璧な香りをまとわせてつくられるのだそうです。

現在では、テスタローリはこの地域の人気料理でありシンボルとなり、非常に人気があり、真空パックでも販売されてるそうです。日本からでも買えるのかは確認していませんが、発祥の地での伝統技法で作られるテスタローリもいつか食してみたいものです。


テスタローリ材料4人分

テスタローリの材料
小麦粉(薄力粉)300g
水 450g
塩 ひとつまみ

ペスト用
バジル 40g
ニンニク1欠片
ナッツ類10g(松の実)
パルミジャーノ50g
オリーブオイル 30g
塩適量

1人分:約426カロリー


テスタローリ調理工程(約30分)

STEP1 ペスト(ソース)作りから始めます。バジルをブレンダー用の容器に入れます。

パルミジャーノ(パルメザン可)、塩、オリーブオイルを加え、ブレンドし、程よい粘度に仕上げます。
テスタローリ【テスタローリ】の調理工程1
STEP2 次にテスタローリを作っていきます。小麦粉に一つまみの塩を加え、水をゆっくりと注ぎながら泡立て器で混ぜ、滑らかで均質な生地にします。

テフロン加工のフライパンを加熱し油を薄く塗り、キッチンペーパーなどで広げます。
テスタローリ【テスタローリ】の調理工程2
STEP3 お玉に生地を取り、一番外側から流し込みます。テスタローリの厚さは 3 ~ 5 mm です。

3~4分ほど焼き、裏返して約1分間焼いて、仕上がったらテスタローリをまな板に移して冷まします。
テスタローリ【テスタローリ】の調理工程3
STEP4 生地が完成し冷ましたテスタローリをカットしていきます。

各辺約5cmのひし形にカットします。
テスタローリ【テスタローリ】の調理工程4
STEP5 テスタローリを茹でるため、1%の塩を加えた湯を沸かします。

湯が沸いたらカットしたテスタローリを投下し、2~3分、水面に浮いてくるまで茹でます。

浮いてきた順にそれぞれ湯をよく切りボウルに移します。
テスタローリ【テスタローリ】の調理工程5
STEP6 ボウルの中でペストと軽く混ぜ合わせて仕上げです。

皿に盛り付けて完成です。
テスタローリ【テスタローリ】の調理工程6

テスタローリの調理ポイント

生地を焼いて茹でる工程があるものの、非常に簡単に美味しく仕上げることができる調理です。

とても美味しい一皿です!


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記事内食材解説・補足
ニンニク[aglio]読み方:アーリオ
分類:香味野菜
バジル[basilico]読み方:バジリコ
分類:香草
パルミジャーノ[parmigiano]パルミジャーノ・レッジャーノ(parmigiano reggiano)はイタリアを代表する牛乳のチーズ。名称は地名(パルマとレッジョ)に由来します。 DOPの認定を受けたものだけが刻印を押されて「パル ... [詳細解説へ]
読み方:パルミジャーノ
分類:チーズ
代用品:パルメザンチーズ|グラナ・パダーノ
小麦粉[farina]読み方:ファリーナ
松の実[pinoli]読み方:ピノーリ

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