イタリア料理において、梨(主に洋梨)は「甘味と酸味のアクセント」として、主にチーズや肉料理などの塩気の強い食材と組み合わされます。

デザートだけでなく、前菜やパスタ、メイン料理のソースに至るまで、現地では幅広く調理工程に組み込まれています。具体的な現地での料理工程は以下の通りです。

1. 前菜:クロスティーニや生ハムとの組み合わせ加熱しない工程:
5mm角にカットした梨に、少量のホワイトバルサミコ酢、塩、黒こしょう、すりおろし生姜、オリーブオイルを絡めます。これをトーストしたバゲット(クロスティーニ)にたっぷりと乗せて仕上げます。生ハム巻き:薄切りにした梨に生ハムをそのまま巻き付け、オリーブオイルやブラックペッパーを振って前菜として提供されます。

2. リゾット:
チーズの塩気との融合梨(ペーラ)とチーズを使ったリゾットは北イタリアの定番です。調理工程:細かく刻んだ梨をバターでソテーし、甘みを引き出します。そこへブロード(出汁)と米を加えて煮込み、仕上げの段階でゴルゴンゾーラやタレッジョといった濃厚で塩気の強いチーズを投入して溶け合わせます。梨の芳醇な香りとフルーティーな甘みが、チーズのコクと絶妙なコントラストを生み出します。

3. メイン・オーブン焼き:
肉料理の付け合わせ・ソース豚肉や鴨肉などのロースト、またはチーズのオーブン焼きに用いられます。加熱工程:半分にカットして芯をくり抜いた梨のくぼみに、ゴルゴンゾーラチーズと蜂蜜を乗せます。これを 180〜200 ℃のオーブンに入れ、梨がしんなりと柔らかくなり、チーズがとろけるまでじっくりと焼き上げます。肉料理の付け合わせ(ガルニチュール)として、または温かい前菜として食べられます。

4. モスタルダ:
北イタリア伝統の保存食北イタリアの秋冬の伝統料理で、フルーツのシロップ漬けにマスタードの風味を効かせたものです。煮詰め工程:梨を小さくスライスまたはダイス状にカットし、砂糖とレモン汁を加えて水分を沸騰させます。このカラメル化の工程を数日間かけて数回繰り返し、完全に煮詰めるのではなく、素材に水分を絡めながら徐々に火を通すことで、適度な歯ごたえと独特の風味を残します。最後にマスタードエッセンスを加え、肉の煮込み料理(ボッリート・ミスト)やチーズの付け合わせとして活用されます。

読み方・分類・読み方:ペーラ
分類:果物