広義にはスズキ目タイ科の総称です。日本では非常に馴染みの深い魚で、赤い色がめでたいとして、お祝いの席でよく提供されます。

イタリアでも比較的よく使用される魚で、骨やアラ、皮を使用してブロードを作り身は料理として使用するという全てを使用して調理されます。

各地域で異なる方言で呼ばれており、下記一覧のように表現されることがあります。
リグーリア州/オッジャ、ウェ、オア[Oggià, Ouè, Oà]
プーリア/バンディケッデ、バニチェッラ[Bandicedde, Bannicella]
サルデーニャ/カリーナ、カンニーナ、カニーナ・デ・スタニ、カニオトゥ(=小鯛)[Carina, Cannina, Canina de stanni, Caniotu (= piccola orata)]
シチリア島/サウ・ヴィディッチウ[Sau-vidicchiu]
トスカーナ/オラータ[Orata]
ベネト/オラダ デ ラ コロナ[Orada de la corona]
ヴェネツィア・ジュリア/オラダ[Orada]

鯛は、イタリアを主体としてみると地中海盆地全域と大西洋東部、ブリテン諸島の最南端からカーボベルデまで生息しており、厳密には、沿岸に生息する魚で、海岸から5~150m の範囲に生息しているそうです。

骨がほとんどなく、身が非常に細かく、スズキにと同じくらい調理される人気の魚です。丸ごとオーブンで調理したり、塩漬けにしたり、詰めたり、グリルしたり、フィレにして調理するのが代表的な調理として知られているそうです。

読み方・分類・代用品読み方:オラータ
分類:魚
代用品:白身魚