Spaghetti con il mieleスパゲッティ・コン・リ・ミエレ
蜂蜜入りスパゲッティ(又はリンゴの木のパスタ)は、シチリアの非常に小さな町、カルタニッセッタ県のブテーラの郷土料理です。
刻んだアーモンドと神の蜜(蜂蜜)が入っているため、非常に独創的で貴重な料理であるため、伝統的に3月19日に聖ヨセフを記念して調理されます。
特筆すべことは、このはちみつ入りスパゲッティは、ドルチェ(デザート)ではなく、プリモ(メイン料理の一皿目)であることです。
もちろん、冷やしてデザートとして食べることもできるため、前日に調理して(その当日はプリモ)、翌日はデザートとして食べるのを楽しみにしている主婦も多いと言います。
いずれにしても特別で予想外で独創的な風味、味わいです。
ブテーラ(CL)の町の習慣によれば、3月19日の聖ヨセフの祝日と四旬節の聖金曜日に用意される典型的な料理。
また毎年10月に開催される典型的な地元産品の料理とワインのフェスティバル「ブテーラ・ア・タヴォラ(Butera a Tavola)」の期間中に名物料理として調理される料理です。
Butera a Tavola 2024 | Pasta con il Miele | PROGRAMMA |
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ムディカータ(ムディカ・アトゥラータ|Muddica Atturrata)[後述]は、少々多く作っておき、クリームチーズ等と合わせて食べるととても美味しいので、楽しみの一つです。
蜂蜜入りスパゲッティ材料4人分
蜂蜜200g
アーモンド200g(代用:ナッツ類)
パン粉200g(すりおろし:お好み量60~250g)
オレンジ1個(皮を使用)
シナモンパウダー適量
塩適量
1人分:約936カロリー
蜂蜜入りスパゲッティ調理工程(約35分)
オレンジの皮を細かく切り、焦げないように注意しながら、熱い焦げ付き防止のフライパンでアーモンドと一緒にトーストします。
飾り用のオレンジはオーブンで数分間加熱して確保しておきます。
それらをボウルに移し、シナモンをひとつまみ加えて絶えずかき混ぜながら(できれば古くなったパンをすりおろす)パン粉を煎ります。
次に、煎ったパン粉をアーモンドに加えます(この混合物は「ムディカータ[mudicata/Muddica Atturrata]」)。
表記時間ちょうどアルデンテでゆで上げる予定です。
茹でている間に、フライパンに蜂蜜を投下し、弱火でじっくりと溶かしてからゆで汁を一杯加え、ゆっくりとなじませてベースソースを仕上げます。
皿に盛り付けて、お好みでムディカータを追加し、飾り用のオレンジ、シナモンを散らして完成です。
蜂蜜入りスパゲッティの調理ポイント
少し手間ですがパン粉は古くなったパンをすりおろして使うのがおすすめです。
アーモンドを砕き、煎ってパン粉も煎ってと少々独特な工程をたどりますが、難しい作業はありません。
この料理の風味と味わいは他に似たものさえ思い当たりません。真なる独創的料理を是非お楽しみいただきたいと思います。
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