Spaghetti all'assassinaスパゲッティ・アッラッサッシーナ
プーリア州バーリの名物パスタで「焦がしたスパゲッティ」を意味する「スパゲッティ・ブルチャーティ」とか「おこげパスタ」とも言われるそうです。
発祥店とされる「Al Sorso Preferito」にてシェアされていたこのSpaghetti all’assassinaの誕生について触れる記事より以下情報を少しまとめました。
1967年オープン当初のシェフのエンツォ・フランカヴィッラ氏がとある夜、アラビアータを提供する際に火をかけすぎてしまい焦がしてしまったのですが、その品は二人の紳士に提供されました。食した紳士は感謝を述べた上で、その辛さから「殺人者」のようだと評したとのこと。
しかし、現在この話は皆に信じられている一説という位置づけ。
尚、初代シェフより次代(現オーナーシェフ)のピエリーノ・ロニグロ氏がレシピを引き継ついだのですが、「冗談のようにして生まれました」としてこの伝説の概略については肯定的だそうです。
ブームになった特殊な調理法のパスタな為、慎重に吟味した所、情報が錯そうし、疑問が残るものが多かったのでレシピとともに情報も整理しました。
現在はバーリの名物パスタのようにいわれていますが、2013年時点ではこのパスタを提供しているお店は4件しか存在せず、地元では知られた存在程度だったそうです。愛好家アカデミーが誕生したのがこの2013年。
2020年にアメリカのYouTubeチャンネル「Pasta Grammar」で紹介されたことから国外に広まり、日本においては2022年11月頃から話題の一品となりました。
さて今回、僕もリゾッタータ(俗に言われるワンパンですが、リゾット風に調理するちゃんとした調理法です)で楽そうだし作ってみようかなと考えていたこともありレシピを調べました。
かなり納得できないレシピが多く、たどっていった結果、地元の繁盛店の調理風景を確認することができ、最適なレシピがまとまりました。尚、このパスタ名「all’assassina」の部分、英語の「assassin」は暗殺者だけど、イタリア語の「assassina」は殺人者とか暗殺者の意味。
発祥のお話の流れ的にも、本当は「殺人者風スパゲッティ」が正しい訳なのではないかなぁと思いつつ、とは言え言語的に素人なので浮かべるだけで、誰にも伝わらないのでタイトル(直訳)は暗殺者風スパゲッティにしてます。
パスタを焼くならばそれに適したパスタ、日本人ならば中華麺[Tagliatelle cinesi]は候補にあげておくべきとして言及しておきましょう。
暗殺者風スパゲッティ材料2人分
1人分:約529カロリー
暗殺者風スパゲッティ調理工程(約30分)
次いで唐辛子の種を抜き(好み)砕いて投下、合わせてパスタも投下してパスタそのものをフライパンで焼いて焦がしていきます。
しっかりしっかりとても焼いて焦がしていきます。
お玉3~4杯程度の湯(塩水です)とトマトソースを投下し、煮込んでいきます。
ここからは通常のリゾッタータ(リゾットのようにソースと少量の水やスープを加えて調理する方法)です。
パスタがまもなくベストになるであろうタイミングで塩味チェックです。
程よく焦げ目ができ、スパゲッティがもたっとしていれば仕上げです。
お皿に盛り付けて完成です。
好みで香草を散らしたり、フレッシュチーズや生クリームを添えるというパターンもあるようですよ!
暗殺者風スパゲッティの調理ポイント
当初、パスタを焼く、焦がすという調理法を異様に感じていましたが、歴史をたどり、発端を知ることで調理についての理解が進みました。
原型がアラビアータであるということからレシピ的にも正しいものとそうでないものの振り分けが進み、発祥店(レシピを引きついた人が現オーナー)の調理写真を拝見し、地元の繁盛店の調理風景等を確認できたため、調理工程もばっちりまとまりました。
パスタの表面を焦がすという流れからリゾッタータで調理が進むことでパスタがもったり(モチモチとはまたちょっと違う食感)になり、初めての感じです。
しかし、この食感と香ばしさはかなり日本人好みだと思います。
そして、かなり長い時間煮込むので、名前の由来でもある辛さが増しやすいです。その為、辛いのが苦手な人は唐辛子はかなり控えめにするといいと思います。
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