松茸のリゾット

 
松茸のリゾット【リゾット・アイ・フンギ・マツタケ】

Risotto ai funghi matsutakeリゾット・アイ・フンギ・マツタケ

松茸のリゾットは、イタリアのきのこリゾットの組み立てをそのままに、ポルチーニ茸を松茸へ置き換えて仕上げた僕のオリジナルレシピです。

まず目を引くのは、何といっても松茸そのものの存在感です。

松茸の素材写真

日本では松茸というと焼き物や炊き込みご飯で味わうことが多いですが、香りの強いきのこを米と一緒に仕上げるリゾットとの相性も素晴らしいものがあります。バターとパルミジャーノのコクをまとわせても松茸の芳香は埋もれず、むしろ温かなリゾットの湯気とともに豊かに立ち上がります。

今回は、一般的なポルチーニ茸のリゾットと同じ調理の考え方で作っています。日本で手に入りやすい普通のお米を使い、温めた野菜ブロードを少しずつ加えながら米を炊き上げます。野菜ブロードは日本のお米で作ることも考え、4人分で1.4Lほど用意しておくと安心です。すべて使い切る必要はなく、米の状態を見ながら必要な分だけ加えてください。

リゾットでいう「アルデンテ」は、米の中心に生の芯が残って硬い状態を意味するものではありません。米粒の形がきちんと残り、噛んだときに心地よい弾力があり、食べてちょうどおいしいと感じる状態が僕の考えるアルデンテです。普通のお米を使う場合も、芯を残すことを目標にするのではなく、米が崩れて粥のようになる手前で、粒立ちと食べごたえを残して仕上げます。

仕上げのバターとパルミジャーノを加えてマンテカーレすると、米のでんぷんと脂肪分がなじみ、全体がなめらかでクリーミーな質感になります。そこへ松茸の香りと旨味が重なった味わいは、本当に絶品です。松茸がもっと気軽に手に入る食材なら、年に何度でも食べたくなると思えるほど気に入っています。

松茸を運よく手に入れたとき、焼いて食べる贅沢ももちろん素晴らしいですが、ひとつの食材として最大限おいしく味わいたいなら、このリゾットは強くおすすめしたい一皿です。

松茸のパスタ

松茸でもう一皿作るなら、同じく僕のオリジナルレシピとして公開している松茸のパスタもおすすめです。バターとオリーブオイルを土台に、松茸の香りを平打ちパスタへまとわせて楽しみます。リゾットとはまた違う松茸の魅力を味わえます。

 🍽️僕の料理を食べますか?  



松茸のリゾット材料4人分

普通のお米 320g
松茸 400g
玉ねぎ(小) 1個
にんにく 1片
野菜ブロード 1.4L
バター 60g(調理用30g+仕上げ用30g)
エクストラバージンオリーブオイル 大さじ2
パルミジャーノ 50g
イタリアンパセリ(みじん切り) 大さじ2
塩 適量
黒こしょう 適量

1人分:約535カロリー


松茸のリゾット調理工程(約45分)

STEP1 松茸は石づきの硬い部分を薄く削ぎ、表面の汚れを乾いた布か固く絞った布でやさしく拭き取る。香りを逃がさないよう水洗いはできるだけ避け、縦に食べやすい厚さに切る。
松茸のリゾット【リゾット・アイ・フンギ・マツタケ】の調理工程1
STEP2 鍋で野菜ブロードを温め、弱火で温度を保つ。フライパンにエクストラバージンオリーブオイルとにんにくを入れて弱火にかけ、香りが立ったら松茸を加える。塩、黒こしょうをして中火でさっと炒め、松茸の香りと食感を残した状態で火を止め、にんにくを取り除く。
STEP3 別の厚手の鍋にバター30gを溶かし、みじん切りにした玉ねぎを弱火で透き通るまで炒める。普通のお米を洗わずに加え、米粒の表面にバターをまとわせるように1〜2分炒める。
STEP4 温めておいた野菜ブロードをお玉1〜2杯ずつ加え、その都度ゆっくり混ぜながら米に吸わせる。汁気が少なくなったら次のブロードを足し、米粒の形を保ちながら食べて心地よい弾力が残るまで炊く。芯が生のまま残る硬さを目標にはしない。野菜ブロードは1.4Lを目安に用意し、米の状態に合わせて必要な分を使う。
STEP5 米がほぼ好みの硬さになったら炒めた松茸を加え、全体をやさしく混ぜ合わせて1〜2分なじませる。塩、黒こしょうで味を整える。
STEP6 火を止め、冷たい仕上げ用バター30gとパルミジャーノを加えてしっかり混ぜ、なめらかにマンテカーレする。最後にイタリアンパセリを加える。皿に盛り、必要ならパルミジャーノを少量添えて、松茸の香りが立っているうちにすぐいただく。
松茸のリゾット【リゾット・アイ・フンギ・マツタケ】の調理工程6

松茸のリゾットの調理ポイント

松茸は香りが大切なので、できるだけ水洗いせず布で汚れを落とします。
野菜ブロードは常に温かい状態で、少量ずつ加えてください。冷たいブロードを加えると米の加熱が不均一になりやすくなります。
普通のお米を使うため、野菜ブロードは4人分で1.4Lほど用意しておくと安心です。すべて使い切る必要はなく、米の状態を見て調整します。
リゾットのアルデンテは、生の芯を残すことではありません。米粒の形が残り、噛んで心地よい弾力があり、食べてちょうどおいしい状態を目指します。
仕上げのバターとパルミジャーノは火を止めてから加え、しっかり混ぜてマンテカーレすると、なめらかでクリーミーに仕上がります。


松茸のリゾットについてマスターの言及


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記事内食材解説・補足
バター[burro]読み方:ブーロ
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読み方:パルミジャーノ
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読み方:ブロード
分類:出汁
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読み方:リゾット
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レシピ考案[ho inventato la ricetta]これら料理のレシピを考案したのは僕です。
読み方:ホ・インベンタト・ラ・リチェッタ
松茸[matsutake]日本の秋を代表する香りの強い茸。独特の芳香が魅力で、希少性が高く高価な食材として知られています。


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