Riso dolce al latteリーゾ・ドルチェ・アル・ラッテ
リソラッテ(Risolatte)やクレマ・ディ・リーゾ(Crema di riso)と呼ばれることもある、砂糖とミルクで炊く甘いリゾットです。
イタリア人においては、母親や祖父母を思い出す思い出の一品なのだそうです。日本のおかゆ的な位置づけにあるリゾット・アル・ラッテの別バージョンのようで、このリゾットのみを食すという一皿のようです。
すりおろしたリンゴにレモンとはちみつを添えると、より甘くて香り豊かになり、体調が悪かった幼少期、ベッドの上で食べさせられた昔を思い出すのだそうです。
その為、本来のレシピでは温かいまま食す前提の倍量以上、つまり、今回こちらで紹介する分量は、4人前以下の分量で砂糖の量も1.5倍以上というレシピが多いです。
日本人的感覚ではこれはドルチェ以外の何物でもないと思うので、冷やしてドルチェ的提供をイメージした分量(人数分)、甘さ調整としています。
尚、イタリアでリゾット用として使用されるカルナローリ米と日本の米では水分吸収量がかなり異なる為、牛乳の量は逆にかなり多めで調整しています。
リソラッテのレシピは世界中で知られており、最も有名なのはギリシャ語訳名称「リソガロ」と呼ばれるギリシャ風で、現在ではスーパーの冷蔵コーナーでも販売されているほど一般的なのだそうです。
このような思い出ある品なのであったかいまま食すことを好むイタリア人は多いそうですが、冷たくすればとても味わい深いドルチェになります。
シナモンの他、ダークチョコレートチップやココアを添えるととても豪華になります。
世界のリソラッテ呼称
アシュレ(トルコ)
アロース・ドセ(ポルトガル)
アロス・コン・レチェ(スペイン、中南米)
カーシャ(ロシア、スラブ諸語)
キール(インド)
キリバット(スリランカ)
シー・ブレンチ(イラン)
ストラッチ(トルコ)
テイベリジュ(ハンガリー)
ミルヒライス(ドイツ、北欧)
ライスタブライ(オランダ)
リオレ(フランス)
リーシプーロ(フィンランド)
リス・アラマン(デンマーク)
リズ・ビル=ハリーブ(レバノン)
リソガロ(ギリシャ)
ロズ・ビッ=ラバン(エジプト)
乳糜[にゅうび]、乳粥[ちちがゆ]、ミルク粥[ミルクがゆ](日本)
甘いミルクライス材料8人分
牛乳1.5L
レモン1個(皮使用)
バニラビーンズ(使用は好み:エッセンス代用可)
シナモン適量(代用:チョコ、ココア)
グラニュー糖150g
1人分:約251カロリー
甘いミルクライス調理工程(約50分)
バニラのさやを切り種を取りだし、種とさやの半分を牛乳に加えます。
レモンを洗って皮を取り除き、鍋に入れ、グラニュー糖、塩を混ぜて砂糖を溶かします。
弱火で時々かき混ぜながら 30~40分間火にかけ、牛乳が足りなくなる場合は取っておいた牛乳を追加していきます。
牛乳は全て使い切るとは限りません。米がアルデンテに炊き上がったら仕上げです。
ドルチェ用の小皿に盛り付けてシナモン等を散らしたら完成です。
甘いミルクライスの調理ポイント
ミルクの量が火加減によって増減する傾向にあるので、確実に使い切る1Lを沸かしてスタートし、足りなくなったら追加するという工程を踏んでいきます。
弱火でじっくり煮込んでいった方が早く炊き上がる傾向にあること、強火だとミルクが焦げる(茶色く層を作る)のでじっくりと加熱してかき混ぜながら煮込んでいくようにしましょう。
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