
Pastasciutta antifascistaパスタシュッタ・アンティファシスタ
この反ファシストパスタは、1943年の7月25日、警察軍(カラビニエリ)を主体によるクーデターによりムッソリーニが退陣した際、それを知った反ファシスト(市民兵パルチザン)のチェルヴィ家は、エミリア=ロマーニャのカンページネ広場でこのパスタを無償で提供したそうです。
毎年7月25日にはこの日を祝い、このカンページネ広場では今でもパスタが提供されるそうです。
また、イタリア全土の自治体や都市での一連のイベントにより、反ファシストパスタネットワークも創設され提供される場所が増えているそうです。
これら活動の影響もあってか、各家庭においてもこの反ファシストパスタは、毎年4月25日のイタリア解放記念日と7月25日を祝してこのパスタが食されることがあるそうです。
この反ファシスト勢力がレジスタンス時代に食していたのがこの反ファシストのパスタと言われており、当時、自給自足で飢えと闘いながらの活動でしたが、非常に高い代償を払ってレジスタンスをを助けようとする民間人の援助のおかげで密輸された食材を確保したそうです。
このような食糧事情の中、貧しい食材の中で美味しくパワーの源となるレシピとして調理されたのが今回の反ファシストパスタです。
上記起源ですから、非常に似ている料理バターとパルミジャーノとは異なり、チーズはパルメザンです。
胡椒は使用しませんが、食材配分が異なる(バターとチーズが多い)のですが、それにより別の料理としてとても美味になっています。貧しい食材の中でも美味を確保するところは敬服致します。
パスタを含む料理が歴史ととても結びついているケースが多く、我々日本人が考えるよりも大切な要素なのだと感じさせられます。
日本は他国の食文化を結構いい加減に取り扱うところがあり、ネットで見る限りでも法令違反に該当するケースが結構見受けられますので特にご商売をされている方は、ご注意ください。
産地が異なる食材、レシピが異なるものは別物として取り扱わなければいけないケース(保護されているケース)があります(DOP、PDO、PGI等)。
パスタはスパゲッティで調理するケースが多いそうですが、ショートパスタで調理することもあるようですので、画像ではちょうど見つけたトリコロールのパスタ(フジッリ)を使用しています。
反ファシストパスタ材料1人分
バター35g
パルメザン35g
塩適量
1人分:約748カロリー
反ファシストパスタ調理工程(約15分)
表示時間より2分早くゆで上げる予定です。
その間にフライパンにバターを1/3投下して、弱火で溶かします。
バターを溶かしきったらゆで汁をお玉二杯加え、よく混ぜてクリーミーにしつつひと煮立ちさせたら、ベースソースは完成です。
火を止めてパスタが茹で上がるのを待ちます。

残りのバター半分(総量の1/3)を加えてあえ煮込んでいきます(リゾッターレ)。
バターを溶かし、塩加減を確認します。
ベースソースを全てパスタに閉じ込めたら火を止めます。

パスタを何度かあおって熱を逃がしてからボウルに加え、残ったバターとパルメザンとよく混ぜ合わせクリーミーにします。
必要に応じ少量のゆで汁を加えてクリーミーにしたら仕上げです。


反ファシストパスタの調理ポイント
使用するのがパルメザンで食材の分量バランスが異なりますが、ほとんどバターとパルミジャーノと調理工程は同じです。
胡椒を加えませんが、その分、バターとパルメザンの分量が多くなっておりバランスがとられており、風味はかなり異なり、これもまたとても美味しいパスタに仕上がりますよ!
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